「履こうと思って靴箱からパンプスを出したらカビが生えてる!これから出かけるのにどうしよう」
と慌ててしまった経験をお持ちの人は少なくないでしょう。
デートや仕事、就活などの重要な場面で履くパンプスにカビが生えてしまうと、印象が変わるだけでなく、自分も相手も不快な気持ちになります。
パンプスのカビは、普段の保管方法やお手入れによって発生してしまうだけでなく、何気なくしている行動がパンプスのカビを招いている恐れもあります。
ここでは、パンプスにカビが生える原因と種類ごとのカビの落とし方、正しい保管方法やカビの予防法などについてご紹介していきます。
Contents
パンプスにカビが生える原因とは?
そもそもなぜパンプスにカビが生えるのでしょうか?
きれいにカビを落とす前に、カビが生える原因を確認しておきましょう。
汚れや湿気
パンプスにカビが生える原因の1つ目として挙げられるのが、汚れや湿気です。
履いている間に汗や角質などがパンプスの中に付着し、カビが繁殖しやすい環境となります。
特に、使用したパンプスを乾かさずに靴箱に収納していると、上手く換気ができていないことで、一気にカビが増殖しやすい原因になるのです。
それ以外にも
- 靴箱にたくさん靴が詰まっている
- 靴箱の扉を開けて換気をしていない
こういった換気が不十分な状態は、湿気がこもり、カビが生えやすい原因になります。
カビが発生しやすい条件として、湿度や温度、栄養などの環境をまず見直すことが大切です。
パンプス表面についた傷
パンプスのカビは、表面についた傷により発生することがあります。
特に表面に加工が施してあるパンプスについては、傷がつくことで素材と素材の隙間に湿気や汚れが入り込みやすくなり、そこからカビが発生する原因になります。
気づかないうちにできるパンプスの傷からカビが発生してしまう可能性があるため、こまめにパンプスの表面の状態をチェックすることが大切です。
革に含まれる栄養分
革素材を使用したパンプスに関しては、革に含まれる栄養分によってカビが生える場合があります。
革にはタンパク質や油脂などの成分が含まれており、これらがカビのエサとなってしまうためです。
特にスエード素材には要注意!
革を使用したパンプスは多くありますが、特にスエードのパンプスは起毛している部分に汚れが溜まりやすいという特徴があるため、カビが繁殖しやすい素材となっています。
革に含まれる栄養分によりカビが生えることがあると理解したうえで、パンプス選びやお手入れを意識してみましょう。
素材別 パンプスのカビを取る方法
お気に入りのパンプスにカビが生えているとわかると、とてもショックです。
しかし、正しい方法でケアすることでパンプスのカビを取り除くことができます。
素材別にパンプスのカビを取る方法についてご紹介していきます。
合皮パンプス
合皮パンプスのカビを取り除くとき、以下のものを準備し、手順を守りながら行なうようにしてください。
~用意するもの~
- 布
- 革用カビ取りクリーナー
- ブラシ
~手順~
- 乾いた布でパンプス表面のカビを取り除きます。強くこする必要はなく、比較的簡単に取り除くことができます。ここで使った布にはカビが付着しているので、処分しましょう。
- カビ取りクリーナーをパンプスに吹き付けて、布で軽くこすります。
- ブラシを使って布では落としきれなかったカビを取り除きます。すき間にあるカビもきれいに落としておくと、よりきれいな状態を長く保つことができおすすめです。
- 風通しの良い日陰で半日ほど乾かしたら完了。
本革パンプス
本革のパンプスにカビが生えてしまったときは、以下の方法でケアしてみましょう。
~用意するもの~
- 布
- 革用カビ取りクリーナー
- 靴用クリーム
- ブラシ
~手順~
- 乾いた布で、表面についているカビを優しく拭き取ります。このとき使用した布はカビ菌が飛散しないようビニール袋などに入れて、しっかり口を縛ったうえで処分します。
- カビ取りクリーナーを吹き付けて、きれいな布で軽くこすります。
- 靴用クリームをパンプスに薄く塗り、革の保湿を行ないます。
- 風通しの良い日陰で半日ほど乾かしたら完了。
エナメルパンプス
光沢があり様々なシーンに合わせて履くことができるエナメルパンプス、カビが生えてしまったときは、次のように対処してみましょう。
~用意するもの~
- 布
- エナメル用クリーナー
~手順~
- 合皮パンプスや本革パンプス同様、乾いた布でパンプス表面のカビを取り除きます。
- パンプス全体にエナメル用クリーナーを塗ります。
- パンプス表面に残った不要なクリーナーは、きれいな布で取り除きましょう。
スエードパンプス
最後に、スエードパンプスのカビを取り除く方法についてご紹介します。
素材から見ると寒い季節に履くことが多くなるスエードパンプスは、下駄箱に入れっぱなしになりがちという点からカビが生えやすいです。
こまめにチェックして、ケアすることが大切です。
~用意するもの~
- 布
- 革用カビ取りクリーナー
- スエード用保湿スプレー
~手順~
- 乾いた布で表面のカビを取り除きます。このとき使用した布は、カビが広がらないよう、速やかに処分しておきましょう。
- スエード用ブラシでカビを落としていきます。毛羽だっている部分にカビがついていることが多いため、ブラシを使ってカビを落としていくのがポイントです。
- 革用カビ取りクリーナーを吹き付ける。
- クリーナーを乾かすため、日陰で半日ほど乾燥させます。
- 最後に、スエード用の保湿剤をスプレーしてブラシで毛並みを整えたらお手入れ完了となります。
普段から意識するパンプスのカビを防ぐ方法
パンプスのカビを防ぐため、日々の履き方、使い方も意識してみましょう。
以下の点に気を付けて過ごすだけでも、パンプスのカビを防ぐことができます。
脱いですぐ靴箱に入れない
一日中履いたパンプスには汗や皮脂が染み込んでおり、カビの原因となる雑菌が繁殖しやすい状況となっています。
そのため、パンプスを脱いですぐ靴箱に入れるのは避けましょう。
玄関または風通しの良い場所に数日置いてから、靴箱に入れるのが理想的です。
少しでも早く乾かして靴箱に片づけたいというときは、靴用乾燥機を使用すると良いでしょう。
靴箱の換気を行なう、除湿剤を入れておく
靴箱は、普段扉が閉じられていることから湿気がこもりやすい空間となっています。
そこで、定期的に靴箱の換気を行ない、湿気が気になるときは除湿剤を入れるなどの対策を取ってみましょう。
例えば、天気の良い日に靴箱をしばらく開けて換気しておくと通気性が良くなり、カビの予防につながります。
また、靴箱を開ける機会があまりないときや雨の日が続くときなどは、靴箱用の除湿剤を置くと良いです。
パンプスの中に入れられる除湿剤もあるため、靴や靴箱に使用できる除湿グッズをチェックしてみてください。
汚れがついたときはすぐに落とす
パンプスのカビを防ぐため、汚れがついたらすぐに落とすことも大事です。
汚れを放置していると、汚れの成分によってはますますカビが繁殖し、汚れがひどくなってしまいます。
そのため、汚れがついてしまった、目立ってきたというときは早めにケアしてみましょう。
その他、定期的にパンプスのお手入れをしておくことで、カビが発生するのを予防できます。
パンプスのカビは予防と正しい落とし方、保管方法を意識してみよう!
ふと足元を見たときにパンプスにカビが生えていた、靴箱から取り出して履こうとしたらカビが・・・など、パンプスのカビ発生のトラブルは身近に起こりがちです。
自身のパンプスの素材を確認し、素材に合ったクリーナーなどを用意すると同時に、日々のお手入れや保管方法を実践してみましょう。
お気に入りのパンプスをいつまでもきれいな状態で履き続けられるよう、カビ予防とメンテナンスを心がけてみてください。